第7回「テニスクラブとは何だろう?」
スクールの他にテニスを楽しむ方法の一つにテニスクラブがある。昔はテニスといえば、このテニスクラブがメインで、会費を払って会員になることがステータスでもあった。現在のテニスクラブはどうなっているのだろう? 入会の仕方について話を聞いた。
テニスを楽しみ、仲間を増やしたいと思うなら、サークルに入るのが手っとり早い。しかし、自分で立ち上げ、運営していく場合、どういうことに注意をすればいいのだろう? 今回はサークルを運営して20年の杉山光男さんにアドバイスを聞いた。
「私も、同じスクールの初級者の集まりだったので、最初は何をしたらいいのか、正直わかりませんでした。そんなサークルを20年も続けて来られたポイントは3つあると思います。
①コートの確保
サークルを継続していく上でコートの確保は絶対です。私たちは都営スポーツ施設を全員登録し、抽選で確保します。会社の保養施設を持っている方にも協力してもらいます。
②役割分担
細かく、難しくなりすぎてもいけないので、リーダー、用具、イベントの3つにしました。みんな社会人なので負担が大きくなってもいけませんから、来られない時は他の人が代われるよう、シンプルな仕組です。
③イベント
サークルでの試合出場や合宿は、結束とモチベーションを高めます。もちろん忘年会なども入れています。
以 上が主なポイントですが、20年もやると、上達にムラがあったり、人が減ったり増えたりは当たり前です。私のサークルは入り口を広くして、テニスが初めて の方でもそれなりに試合ができるようにしていきます。上手な人や上手になった人には、必ず他の道ができますが、初心者はなかなか一歩が踏み出せませんか ら。“初めて来た人を大事にしよう”が我がサークルのモットーです」
Voice「テニスクラブのここが楽しい」
好きな時に行って好きな時間に帰ることができるのがいい。上手な人が多いので、とても勉強になるし、話を聞いていても参考になる。(神奈川県・Kさん・女性)
昔は高くて手が出せないと思ってテニスクラブですが、現在はかなりリーズナブルな設定のところもあり、会員になりやすかった。(東京都・Oさん・男性)
知っておきたい ルール&マナー講座「落し物!?」
ラリー中に風邪で帽子が飛んでしまった。サングラスが落ちてしまった……等、ラケット以外のものが自分のコート内に落ちてしまった時のルールをご紹介。
まずそれが試合中初めて落ちたのであれば「レット」とコールしてポイントをやり直すことができる。もしも落ちたことが特にプレーに影響しないのであればプレーを継続してもいい。しかし、2回目からは要注意! 何か落とすたびにポイントを失ってしまう。
このコンテンツはテニス専門雑誌「スマッシュ」提供です。